教学マネジメント再構築の取組を高等教育質保証学会第15回大会において発表
本学は、令和4年度より、教学マネジメント体制の司令塔機能として教学企画室を設置するとともに、第4期中期目標・中期計画に係る本学独自の外部評価委員会制度を導入し、教学マネジメントの再構築に取り組んでいます。
このたび、本学の取組、4年目終了時までに得られた初期成果と課題について、「岡山大学における教学マネジメントの再構築-外部評価委員会制度の批判的導入と展開-」と題して、高等教育質保証学会※第15回大会のポスターセッションで発表しました。8月29日(土)から30日(日)にかけて横浜市立大学金沢八景キャンパスで開催された同大会には、和賀崇教学企画室准教授、田渕裕基学務部課長(特命)、小川義弘学務企画課総括主査、田中岳副学長(教育・入試改革担当)が参加しました。
本学が独自に構築した外部評価委員会制度は、形骸化が課題となっている従来の一般的な外部評価の在り方を問い直しました。具体的には、外部評価を実質的な教育改善につなげるため、専門的知見や教学現場での実践経験を有する外部評価委員と大学執行部が継続的に対話を重ねながら、中期計画の進捗状況や教育改善の方向性を検証する独自の仕組みとしています。また、外部評価を単なる評価活動ではなく、フォローアップ・フィードフォワードによる教育改革を支援する協働的な仕組みとして位置付けている点も特色です。今回の発表では、この考え方を整理した「想定する評価モデル」についても紹介しました。
本学においては、こうした外部評価の取組を通じて、データに基づく意思決定の促進、組織横断的な情報共有の強化、教職員の学習機会の創出等の初期成果が現れ始めています。
今回の発表では、本学の取組を他大学においても活用可能な制度的枠組みであり、教学マネジメントの高度化に向けた示唆の一つとして整理しました。
ポスターセッションのコアタイムは30分間の予定でしたが、多くの皆様にご関心をお寄せいただき、コアタイムの前後を含めて1時間以上にわたり活発な意見交換・質疑応答が行われました。大学教職員や評価機関関係者を中心に約20名にのぼり、本学の取組に対する関心の高さがうかがわれました。
見学者からは、外部評価制度をどのように継続的かつ実効性のある形で運用しているのか、外部評価委員をどのような考え方で選定しているのかといった質問が寄せられました。さらに、再構築された教学マネジメント体制については、教育データの分析・活用方法や学部・研究科等との連携の在り方等について関心が寄せられるとともに、本学が教学系の中期計画に設定している評価指標についても、その考え方や妥当性に多くの参加者から賛同が示され、幅広い意見交換や多くの有益な示唆を得る機会となりました。
また、今回のポスター発表は、その企画から内容検討・制作・当日の発表に至るプロセスを含め、教学企画室教員と学務部職員との協働(パートナーシップ)を体現する取組となりました。発表テーマである「教学マネジメントの再構築」や「外部評価委員会制度の展開」が、本学教職員の日々の協働を通じて築き上げてきた成果であり、これらの経験を通じて得た知識や姿勢は、これからの業務や大学経営においても活かされることが期待されます。
高等教育質保証学会の関係者の皆様、本学のポスター発表をご見学いただいた皆様に心より御礼申し上げます。今後も本学の取組や成果を広く社会へ積極的に発信してまいります。
※高等教育質保証学会は、試行的大学評価が始まって以来10年が経過し、機関別認証評価の第一サイクルが最終年度となる2010年8月に設立され、高等教育機関の質保証が重要な問題として注目されてなお第三者評価制度を含めた種々の評価制度が未だ模索段階であることを受け、「質保証」を学問分野として確立し、有効な研究と結果について共有する環境整備を目的とした学会です。





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