2025年度 第2回(通算第18回)大学教育リデザイン研究会

メジャー・マイナー制を戦略的に全学展開する新潟大学

日時

2025年11月28日(金)10:30-12:00

場所

岡山大学(津島キャンパス)一般教育棟C31教室 *Zoom配信も行う

講師

上畠 洋佑 氏(新潟大学教育基盤機構教学マネジメント部門 准教授)

内容

 新潟大学は、10学部を擁し、計38の学位プログラムを展開しています。このようなスタイルで発展した学士課程教育は、国立大学において珍しく、その契機は、教育組織と教員人事組織との分離(2002年度)、教養科目と専門科目の区分を廃した「全学科目化(学生が自身の所属する学部以外の専門科目でも自由に選択履修を可とする制度)」による全授業科目一元管理(2004年度)、翌2005~2006年度にかけて試行し本格導入となった「副専攻制度」(主専攻プログラムの再編を含む)、これら一連の教育改革といえるでしょう。

 現在、新潟大学の学生は、所属する学部が展開する学位プログラムで学んでいます。マイナーの履修は1年次から可能であり、体系的なマイナー・プログラム修了証を得るためには、12単位以上(学修創生型マイナーは14単位以上)が必要です。更に2020年度「知識集約型社会を支える人材育成事業」に採択されたことで、2021年度から「新潟大学全学分野横断創生プログラム(Niigata University Interdisciplinary Creative Education Program: NICEプログラム)」がスタートしました。NICEプログラムは、学生のメジャー・マイナーの学びと、それを支えるアカデミック・アドバイジングの二本柱で構成されています。

 さて、文理横断・文理融合教育とアカデミック・アドバイジングに注目が集まる昨今の高等教育政策や大学教育改革において、新潟大学が展開してきたメジャー・マイナー制とアカデミック・アドバイジングは、どのような示唆を与えてくれるでしょうか。本研究会では、新潟大学における学士課程教育の実際を題材に、本学における実施・改善にあたっての新たな視点や課題の共有、組織的展開に向けた突破口を探ります。

【参考】
新潟大学「教育の質を保証する学位プログラムと幅広い学びを実現するメジャー・マイナー制」
新潟大学全学分野横断創生プログラム
新潟大学全学分野横断創生プログラムの概要
メジャー・マイナー制に基づく学位プログラム(新潟大学ウェブマガジン)
文部科学省先導的大学改革推進委託事業調査研究報告書「メジャー・マイナー、ジョイントディグリー制等に関する調査研究(学部)」

その他

主催:教学企画室
対象:教育推進委員会委員はじめ本学の教務関係者、アドミッション委員会委員はじめ本学の入試関係者、教学企画室及び学務部の教職員,部局長ほか関心のある方

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