2025年度 第1回(通算第17回)大学教育リデザイン研究会

UTokyo College of Design のねらいと構想

日時

2025年9月30日(火)10:30-12:00

場所

岡山大学(津島キャンパス)一般教育棟A棟4階A44教室

講師

福留 東土 氏(東京大学大学院教育学研究科教授・総長特任補佐)

内容

 課題解決能力や協働力、創造力や共感力を育成する学習者中心の教育の創出が求められています。その中で注目されている一つに 「デザイン思考 (Design Thinking)」があります。この思考法は、社会的課題の発見と創造的解決、イノベーションの創出といった、ロジカル思考だけでは補えない部分を支えるものです。世界の高等教育機関においても、この考え方を取り入れたプログラムが展開されており、スタンフォード大学のd.school、マサチューセッツ工科大学の Integrated Design & Management (IDM)、イギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アート、フィンランドのアールト大学などが代表例です。日本においても、協働性や共感を育むプログラムとして、東京大学i.school や九州大学共創学部などが開設されています。
 そのような動向の中、東京大学においても、約70 年ぶりに新学部「UTokyo College of Design」の開設が発表されました。ウェブサイトには、知識の融合、プロトタイピング、共感、イノベーションといったキーワードが並びます。教育制度も学士4 年・修士2 年からなる教育プログラム(成績優秀者は5 年での修了が可能)、全面英語授業、秋入学、全寮制(1 年次)等、既存の枠組みを超えた構想となっています(参考URL 参照)。
 UTokyo College of Design は何をねらいとし、どのような教育研究を展開するのでしょうか。今回のリデザイン研究会では、総長特任補佐を務める福留東土教授から、東京大学の新学部の構想をお話しいただき、大学教育の課題の共有や新たな視点の獲得を目指します。

【参考】
UTokyo College of Design ウェブサイト
「藤井総長・ペニントン教授(学部長予定者)記者発表説明スライド(統合)(4 月28 日掲載)」
東大、約70年ぶりの新学部「カレッジ・オブ・デザイン」 学部長就任予定のペニントン教授が構想を語る(東大新聞オンライン)

その他

主催:教学企画室
対象: 教育推進委員会委員はじめ本学の教務関係者、アドミッション委員会委員はじめ本学の入試関係者、教学企画室及び学務部の教職員、部局長ほか関心のある方

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